別の物語のなかのひとたち
道を歩いていて、ひととすれちがうとき、このひとも誰かの胸を焦がせているのかもと思ってひどく感動することがある。私にとってはただの通りすがりだけれど、誰かにとっては、こんな風にすれちがう瞬間さえ願われているひとなのかもしれない。そのひとの魅力を知らずに私は通り過ぎるだけで。そして私のなかにもまた、会いたい顔があるわけで。
声になる前に会いにきて
別れも自然のなすことだ。雨や夕日とおなじように。
別れるべくして出会うひともいないし、
だからといって
出会うべくして出会うひともいないんだろうな。
一切合切、すべては自然のいたずらなんだ。
だから、こんなにも大好きになってしまった。
ミスチルと5月
5月のミスチルのライブ(大阪)に当たったのだけど、よく考えれば次の元号になって最初のイベントとしてミスチルがあるなんて、どんなに素晴らしいことかと思う。
中学のころからミスチルが好きで、私はSignから入ったのだけど、買ってもらったばかりのパカパカの古い携帯電話で、その一曲だけをひたすら聴いていた放課後があった。(あのころはどうやって音楽をとっていたんだっけ?なにかサイトがあった?ユーチューブ もなかったしねえ)
高校生になると少しずつお小遣いを貯めてCDを買ったり、それでもお金がないからレンタルしたものを落としたりして過ごしていた。(どれだけお金がないんだよ。貧乏学生だったな)
そうそう、教室の机の隅に好きな歌詞を落書きしたりもしたな。
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それから10年以上、ライブは初めてだ。
どうも集団や人混みが苦手で、ひとりでひっそりとしていたいと思っていたから、ライブはあまりだったんだけれど、なんの心境の変化か、昨年から抽選に出しては落ち、出しては落ちを繰り返していた。
やっと当たったのは、大好きな5月だし、新しい日々がやってきそうでうずうずしている。(元号が変わるからどうなるでもないけど、こういう流れにきっかけを持ちたいみたいな、影響されやすい人間でもあるワタクシだから、未経験のライブに興味が出たのかも)
それか、自分の好きなようにお金が使えるようになったからかも。
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今回、初めてライブに行くにあたって、感謝をしないと、と思う。
ライブ運営の関係者各位に対してはもちろん、忘れたくないのは、インターネット会社のひとや、都度メールで連絡をくれるチケット関係の会社のひと、代金を支払うために行ったコンビニの店員さんの仕事のことだ。直接には関係しないように見えるひとすべての仕事があるから、私はライブに行くことができる。それを忘れずにいたいと思う。(「彩り」みたいなことを言った。)
影になる誰かがいるから、歌い手も輝くことができてさらに良い音楽が生まれて、聴き手はそれを楽しみにして日々を生きていける。
そして仕事においては私も影になって、それでお金をもらい世の中を回す一員になれるんだ!社会人は、こういうことなのかもしれないな。
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ライブが私の良いきっかけになればと思う。
ますます私は5月を好きになる。