ひらりろぐ。

心にもない言葉より沈黙

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ちいさな ちいさな

思ってもないところに 育つ気持ちなどがある 芽がでてきて初めて知るので あなたは? と問わねばならぬのに いまだ芽であるから なにを魅せたいのか、 咲くまで見えぬ おなじ心のうちに 名前をもたずに存在する諸々

ゆるやかなまるみ

しばらく話さなくても 日本語を忘れることはないだろう はて、なぜ私はこの文字を操ることができるのか ゆるやかなまるみをおびたひらがな (もっともやさしいので好きだ) (書いてみて気付いたが、ゆるやかなまるみというひらがなは 軽やかで素晴らしい響…

七日間の生命はどこへいったのか

のべつ鳴き続ける生命 憐憫のような尊び あるいは無関心で 傍目に彼らをみていたが 鳴き続けるという選択のもとでの 七日間は立派なものである 泣き続けるも 笑い続けるも ともにリスクであるなら 笑い続けて三十年があれば万々歳だ けれども 情や 思いやり…

せわしない人びと

一粒の雨 途端にせわしなくなる人びとと おなじ道の上 久しぶりに学校へ行く途中 知らない建物が二軒 真新しくてなじんでいない看板と その前にはなにが在ったのかも 思い出せない私 四年間の通学路 見えていないことが たくさん 見ているつもりの 道の上 せ…

選手交代

黙っておくにかぎるこのように静かに 夕ぐれがおとずれようとする 夏の最後の日々にはそろそろ秋がバトンタツチしようと 一吹きけれども 夏はまだ行きたくないみたい