ひらりろぐ。

心にもない言葉より沈黙

別の物語のなかのひとたち

道を歩いていて、ひととすれちがうとき、このひとも誰かの胸を焦がせているのかもと思ってひどく感動することがある。私にとってはただの通りすがりだけれど、誰かにとっては、こんな風にすれちがう瞬間さえ願われているひとなのかもしれない。そのひとの魅力を知らずに私は通り過ぎるだけで。そして私のなかにもまた、会いたい顔があるわけで。

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