ひらりろぐ。

心にもない言葉より沈黙

「ふ」と

町の風

私の町、 私の道、 思い出は、ここにくれば在る。 あいみょんの『風のささやき』という曲を聴いていたら、どうしても来てみたくなった道。不思議だな、その当時はまだその歌を聴いていなかったのに。なのに思い出すなんて。 彼女の声は、ずっと昔の記憶にも…

別の物語のなかのひとたち

道を歩いていて、ひととすれちがうとき、このひとも誰かの胸を焦がせているのかもと思ってひどく感動することがある。私にとってはただの通りすがりだけれど、誰かにとっては、こんな風にすれちがう瞬間さえ願われているひとなのかもしれない。そのひとの魅…

声になる前に会いにきて

別れも自然のなすことだ。雨や夕日とおなじように。 別れるべくして出会うひともいないし、 だからといって 出会うべくして出会うひともいないんだろうな。 一切合切、すべては自然のいたずらなんだ。 だから、こんなにも大好きになってしまった。

ミスチルと5月

5月のミスチルのライブ(大阪)に当たったのだけど、よく考えれば次の元号になって最初のイベントとしてミスチルがあるなんて、どんなに素晴らしいことかと思う。 中学のころからミスチルが好きで、私はSignから入ったのだけど、買ってもらったばかりのパカ…

通過

国道に沿ったそのガソリンスタンドはいつもラジオを流していて、一期一会の出会いを日々、くれるなあと思っていた。 信号待ちのあいだだけ、 意識せずとも耳に入ってくるのは、もう二度とは聴けない音楽であり、話であり、それらが風景のひとつに溶け込んで…

くちずさむラララ

イヤホンのなかに 隠したくなってしまう思い出 みんな自分のなかに思い出をもつように 歌をもっているなあと思う。 映画や本は、月日が経つにつれて、自分の経験によって、そのたびに印象が変わるものだけれど、歌だけは時間がそのまま真空パックされている…

正直なところ

自分のやりたいことをしているのなら、ひとりだとしても満足感はある。けれども私の場合は、その覚悟よりも本当はずっとひとのことが気になった。 そうして、ひとと会ってみるとやっぱり楽しくてお酒も美味しくて、そうしたらまたよく喋ってもっと楽しい。そ…

少女漫画なんて嫌いだと、

少女漫画なんて嫌いだと思っていた。 10歳前後で出会ったそれらは、私に夢を与えたけれど、実際に訪れた教室での日々は良いことばかりではなかったし、好きなひとにはそもそも彼女がいるもので、私を好きだと言ってくれるひとのことは好きじゃなかったりした…

いいこと思いついた

クラス替えのたびに、「あきこちゃん?」と呼ばれて、「しょうこです」と返すのにうんざりしていた私は平成6年生まれ。 自分の名前は一発で呼んでもらえなくてめんどうだな、なんて思っていたけど、自分の名前を好きになるのに15年、自分の今に納得できるよ…

ねころんで夢をみる

夢は、様々にかたちをかえて、常にそばをついてくる。 あるときは空の色になって、移り変わる心や時間の経過のことを意識させて、ここに感じたものを書けと促すし、 あるときは口遊む懐かしい歌になって、あの頃の自分と重ねて見せようとする。 日の目をみる…

私のなかの宙ぶらりんたち

ブログって、実は下書きこそ面白かったりして・・・ひとの目に触れるほどの言葉じゃないからと、そのままもう出ることのない言葉たちの待ちぼうけ感とか 続きのつながらない言葉、飲み込んでしまった言葉のいじらしさそんな言葉がひとのなかにはどれだけある…

父が定年退職する。

いつも通りの終業時間のあと、いつも通りの道を帰りながら、よくすれ違う自転車のおじさんと、例によってすれ違ったとき、「あ、お父は最後の仕事から帰ってくるんだろうな」と、きゅっと肌に擦り込まれるような気持ちで思い出した。 朝、私の部屋をすこし覗…

ほんとうに寂しくなったときには

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」▫❅▪▫❅▪ 開けることのできないペンケースがある。銀色の缶のペンケースは錆びていて、とてもきれいではない。 それは今年の七月にもらった、おばあちゃんのペンケースだった。彼女は小さな部屋で、いつもキャンパス…

ひかり

木陰の曲がり角を抜けた道には、目をつむってしまうほどの陽があたり一面にこぼれていた。両側に同じような一軒家が静かに隣り合っている、左右対称のその道には私以外にはひとがいなくて、そこで、私ひとりくらいは簡単に消してしまえるほどの強い陽にぶつ…

なにもないけど

アルバムなんて感傷なのだと思った 文化祭のお祭り騒ぎや、あんな卒業写真でさえだけどそこには、過去のまだない、生まれたての笑顔があって、それだけは価値のあるものだと思う そのときにしかない表情が、あの子にも私にもあった 一度きりしかない時期の、…

高校生の日の9月

私、すごく好きなひとがいて、 高校時代はそのひととの出来事を逐一ブログに書いていたんだ。バカだったから。 ひらりろぐ時代よりも前、なにかそれっぽいブログ名をつけて、憧れてた名前をユーザー名にしたりして。ほんと、バカだったから。で、そのバカさ…

ひとりっこ

若い母が、写真のなかで明るい服を着てピースサインなんかしている。 自転車を脇において、仲間とずらっと並んでいる。 わたしなどまだ影もなく、わたしのことなど考えていない母の笑顔。だけど今日みたいな地震の朝、母はあのころの仲間の安否のことなどつ…

帰途の坂を登る

出かけたあと、帰途のもの惜しさだ。 そのころにはもう、あたりは静かになりかけていて いい具合に疲れたひとの波があり オレンジ色がある。そのころにはもう、朝、いさんでドアを閉めたときの足どりや 色や景色は遠い一日のように感じられてしまう。そして…

消しごむもいろいろ

消しごむほど、愛着のでるものってないと思う 小さくなってきたらケースも切って合わせていくので ”MO”だけになってくるといよいよ可愛い よう働いたなあ と、めでたくなる 彼らが欠けたぶん、私は何かが書けたということだ なんていじらしい姿 !

スポンジボブさんとの日々

前カゴにのせていると、こんなふうに花を見ていたりする、かわいいボブさん これをつけて、まったく私のリュックはこどもみたいだぞ・・・と思いながら23歳を突っ走っているところ

夏の涼みかた

目を引くであろう上部中央に描くものが高確率でうまくいかないというのが、あるある。 茶屋ののれんなんだ。パンツじゃなくってさ。 涼しいものを思い出しての涼みかたもあるのよって 言いたかったのだけどねえ。 どうしてもパンツに見えるからひっかかる。 …

うたの哀しみ

素晴らしいうたは どこかとおい どこかとおいところに。 素晴らしいうた。 せっかくうまれた素晴らしいうたも 生まれた場所が夢のなかであったために 日を見ることもなく消えてしまったよ。

うすらかげの窓辺

別れのさみしさとともにある 晴れるような感覚 もう会わないでしょうけど ほんとうにありがとうみたいな 綺麗ごと

楽しい缶

子どものころに、こういうのが好きだったなあというキーホルダーを、いまでもよく見つけては買っている。 それを、円柱型のカンカンに詰めて、のぞき込んで楽しい缶。 ルールは、とにかく自分が楽しいと思ったものを集めることだけ。 とくに心をくすぐられた…

斜陽

傾いて、陽は どこまでも追いかけてくるので 逃れようもなく とらわれたっきり

いつか思い出すかもしれないこと

初夏の 半袖のブラウス 広めの袖が風に揺れていて かすかに肌をかすめていったこと かばんを持つ手を変えて 空きっぱなしになった 片方の手 を ぽっけにいれて すたすたと歩く後ろ姿 後ろ姿を見ていたこと

甘いソーダの透明のグラス

みずたま模様のストロオの くびがくるくると回るので 思いきり噛んでやったら はたと動かなくなったので おもしろくなくなったのでした

目の前に

まったくカラーのちがう3冊が、あるよ

無題

なにか耳ざわりのいいひとことで 済むようなことではないのだ

結局これが使いやすいのだ

えんぴつとか えんぴつキャップとか 赤青えんぴつとか 懐かしくってなみだが出るわね 4Bのえんぴつの軽さといったら!もう!