七日間の生命はどこへいったのか
のべつ鳴き続ける生命
憐憫のような尊び あるいは無関心で
傍目に彼らをみていたが
鳴き続けるという選択のもとでの
七日間は立派なものである
泣き続けるも 笑い続けるも
ともにリスクであるなら
笑い続けて三十年があれば万々歳だ
けれども
情や 思いやりや あたたかいものは
その一本の野望を閉ざしてしまうのに充分
結局
泣きつつ笑いつつ
本意でないようなことをしてしまうもの
人間は夏の命でないから
冬も生きていかねばならないから
七日間の 生命という強さのことも
次の夏まで忘れてしまうだろう